動画ニュースで公開。学院に集う全員の力を結集して、一層、素晴らしい学園にしましょう――。武庫川学院創立70周年式典が執り行われました。
2009/11/27
武庫川学院創立70周年式典が秋晴れの11月21日、武庫川女子大学公江記念講堂で教育・行政関係者や学生、生徒、教職員ら約2100人が参列して執り行われました。式典は①教育・研究の充実振りを発信する②「豪華・盛大さ」を目指すよりも、学院の特長を洗練された方法で表す③学生、生徒、園児、卒業生、教職員が一体となって行う――という3つの方針のもとに挙行され、みんなで学院の歩みを振り返るとともに、新たな門出を祝いました。式典の様子は11月27日、本ホームページの「動画ニュース」に掲載しました。
式典前に学生・生徒の活動を紹介する時間が設けられ、附属中学・高校マーチングバンド部やオーケストラ部が演奏を披露。今春に大学情報メディア学科を卒業した学生12人が在学中に制作した創立70周年記念映像が紹介され、放映後には会場は大きな拍手に包まれました。
式典は卒業生でフリーアナウンサーの海附雅美さんの司会で行われ、最初に音楽学部4年上月理沙さんが国歌斉唱しました。大河原量・学院長=写真中=は式辞の中で、初代学院長・公江喜市郎先生、第2代学院長・日下晃先生の功績を振り返りながら学院の70年の歩みと現在の学院の様子を紹介。「ポスト70年のこれから、あらゆる面での教育改革に取り組み、さらに教育の質を高めるとともに、研究力も向上させる路線を引き続き推進してまいります」と力強く決意を語りました。最後に「創立以来、学院がたどってきた歩みを思い、一人ひとりが高い知性を身に付け、人格を磨き、多くの先輩方が残してくれた良き学風を継承しつつ、これからの新しい社会で存分に活躍できる力をここで養ってください」と学生・生徒らに呼び掛けました。(学院長の式辞全文)
続いて、来賓から次の祝辞が送られました。
川端達夫・文部科学大臣(代読)「歴史と伝統を積み重ねてこられたことと、そのご努力に敬意を表します。男女共同参画時代では、女性は教育を通して真の実力を身に付ける必要があります。大学への社会からの期待はますます大きくなることと考えられます。武庫川学院がこれまでの伝統と実績を基に、実力を高め、いっそう発展されることを祈念しています」
井戸敏三・兵庫県知事「学びとは、自分の生き方、自分の考えを確立する、そのスタートをきる機会です。ここで学ぶみなさんは、自己の確立を目指してください。歌をお贈りします。『武庫川の 流れは絶えず 乙女らを 学舎(まなびや)育てて 今また発(た)たん』。70年の伝統と文化と歴史の上に、未来を拓く人材を輩出してください。これからの社会で、もっと活躍できる女性を輩出する、社会の先達となるよう祈念して、お祝いの言葉とします」
飯野正子・津田塾大学学長「武庫川学院は大学院、大学、短大、高校、中学、幼稚園を併せ持つ、極めて立派で個性のある、クリエイティブな学園だと思います。今、拝見したVTRは、その印象を再確認するものでした。内容も、それを作った人たちにも感動を覚えました。津田塾大学と武庫川女子大学とは、大学として目指すところ、どのような女性(人材)を育てたいのかという目標が共通であり、心強く嬉しく思っています。また、武庫川女子大学の広報誌『リビエール』を拝見していて、ある学生さんが『性別が逃げ道にならない女子大学はある意味厳しい世界です』と話しておられるのを読み、感心しました。厳しい世界で育てられることは大切です。私たちは性別にかかわらず、どのような人材が必要なのか、どんな教育が必要なのかを考えなければなりません。武庫川学院がこれからさらに発展され、女子教育の先導者であることを期待しています」
続いて、記念表彰があり、この10年間で活躍した20団体や個人96人に大河原学院長から表彰状が送られました=写真右=。
最後の学院歌斉唱=写真左=では、1番を畑儀文・音楽学部教授が、2番を附属中学・高校コーラス部が、3番を会場全員が歌い、式典は盛大に幕を閉じました。式典後には講堂地下食堂アゼリアで、来賓らが参加して祝賀会が催されました。アゼリアの様子は、教職員約500人が集う第1体育館4階アリーナの大画面に同時に映し出され、全員で創立70周年を祝いました。