学生が栄養バランスの良い食事を作り、地域の一人暮らしのお年寄りに配達する事業を計画。最新機能を備えた急速冷凍装置が導入されました
2010/04/29
地域の高齢者の栄養や食生活の改善に取り組んでいる「武庫川女子大学高齢者栄養科学研究センター」は、食物栄養学科の学生らが栄養バランスのとれた食事を作り、冷凍し、地域の一人暮らし高齢者に届ける事業を計画しています。この計画に賛同した株式会社アビーから食品の細胞組織を生かしたまま冷凍する「CAS」と呼ばれる機能を備えた急速冷凍装置が本学に無償で貸与されることになり、4月28日午後中央キャンパス健康科学館で同社と本学の「共同研究発進式」が行われました=写真中=。
※この話は神戸新聞の4月29日付朝刊地域ニュース面で紹介されました。
CASは「Cells(=細胞)alive(=生きたままの)System(=機能)」の頭文字をとった名前で、食品の細胞組織を生かしたまま冷凍する、アビー社が世界で初めて開発した技術です。細胞を殺さないため、食品の風味を壊さず、作りたての美味しさを味わうことができます。
式には、アビー社の大和田哲男・社長や本学の大河原量・理事長、糸魚川直祐・学長ら関係者約50人が出席しました。冒頭に挨拶した福尾惠介・センター長(食物栄養学科教授)は「念願のCASが導入されました。これで、美味しい食材を配食することができます」とCAS導入の意義を話しました。大和田社長から糸魚川学長に「CAS認定証」が手渡され=写真右の左が糸魚川学長、右が大和田社長=、大河原理事長から大和田社長に感謝状が贈られました。
式の後には生活環境2号館1階に設けられたCAS冷凍庫室で、本学教員らがアビー社担当者から機器の説明を受けました=写真左=。高齢者栄養科学研究センターでは今後、この冷凍装置を使って研究を行い、2011年度からの配食事業実施を目指します。