在宅看護学:褥瘡ケアの演習(3年生)

2019年01月21日

在宅看護学では家で病気を持ちながら生活している人の看護について学んでいきます。
3年次前期の「在宅看護学II」の授業で褥瘡(じょくそう)ケアを学びました。

褥瘡とはいわゆる「床ずれ」のことで、
皮膚が弱った高齢者や、自分で体を動かすことができない人の場合に、
体の下の皮膚が圧迫されて赤くなったり、時にはただれたりする症状のことです。

 こういった褥瘡をどう評価するかについて、
事例をもとに新田紀枝先生より講義を受けました。

褥瘡のモデルを使用して、どうやってケアするかを学びます

実習室では、
体を動かせない方をベッド上で体位変換する方法について演習が行われました。
「背抜き」といって、体位を替えたり頭側をギャッジアップさせた後に背中の皮膚や服のずれを一気に整える方法を演習しました。

専用の袋を手に付けて背抜きを行うところを実演する阪上由美先生

また、車いすに乗っている方の体をしっかりと安定させるため、
体が垂直になるように体を移動させる方法も学びました。

体を移動させることを丁寧に説明される宗岡千晴先生

背中の皮膚のずれを除去する説明を行う久山かおる先生

生活のいろんな場面で褥瘡になるリスクが潜んでいます。
そのリスクをひとつづつ除去していくことは看護の重要な役割ですね。

それから「褥瘡」といえば…
3月10日(日)に本学で第16回日本褥瘡学会近畿地方会学術集会を開催します。
学術集会長の宮嶋正子先生、事務局長の藤本かおり先生はともに褥瘡ケアのエキスパートです。

市民公開講座として、武庫川女子大卒業生でもあるタレント・作家の遙洋子先生をお招きし、
『自分らしく最期まで生ききるために考えよう!介護』と題した講演も開催します。
参加費は無料、FAXまたはオンラインでお申し込みください。


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