2019年01月
初期演習:防災に関するプレゼンテーション(1年生)
「初期演習」は武庫川女子大学のすべての学科で、1年次に受講しなければならない必須科目です。
大学生として身につけるべき学習スキルを学びます。
今回の初期演習ではグループワーク、発表資料の作成、発表と、
一連の「プレゼンテーション」のスキルを身につけるための演習を行いました。
テーマは「防災」。
4人1グループで各自テーマに沿ったサブテーマを考えて、プレゼンテーションに臨みます。
絵を使って視覚的に見やすく発表したり、
大学周辺の避難場所といった、より具体的な説明もありました。
発表するだけでなく、
発表を聞いている側の学生は、
各グループの良かった点や改善したほうがいい点についても記載し、
分かりやすい発表の仕方を学んでいました。
これから2年生、3年生にあがるにつれてより専門的な授業や演習が入ってきます。
その中にはもちろんグループワークやカンファレンスがあり、
発表の場面は増えてきます。
今回の発表をふまえて聞き手に伝わる発表の仕方を覚えておきましょう。
基礎看護学:皮下注射の演習(2年生)
2年生になると、患者さんの生活の援助だけでなく、
いよいよ医療的な看護技術の演習もしていきます。
今回は皮下注射の演習場面についてです。
まずは清水佐知子先生のデモンストレーションからです。
人数が多い演習だと、後ろの人が見えにくくなるので、
後ろのプロジェクターからも見えるように撮影しながら説明をしています。
皮下注射について説明する清水佐知子先生
看護技術は何でも確認が大切です。
今日の演習でもしっかり5R(正しい患者、正しい薬剤、正しい時間、正しい投与経路、正しい投与量)で確認します。
消毒までは被験者の腕に実施して・・
実際に注射するのはモデルの腕をつけた状態で行います
「逆血しないか確認してね」と説明する谷口千夏先生
被験者の皮下脂肪の状態や注射の投与経路(静脈・筋肉・皮下など)によって、
針と皮膚との角度や挿入の長さも変わってきますね。
教員が一人一人の実施を確認しながら、確実に行えるように説明していました。
在宅看護学:褥瘡ケアの演習(3年生)
在宅看護学では家で病気を持ちながら生活している人の看護について学んでいきます。
3年次前期の「在宅看護学II」の授業で褥瘡(じょくそう)ケアを学びました。
褥瘡とはいわゆる「床ずれ」のことで、
皮膚が弱った高齢者や、自分で体を動かすことができない人の場合に、
体の下の皮膚が圧迫されて赤くなったり、時にはただれたりする症状のことです。
こういった褥瘡をどう評価するかについて、
事例をもとに新田紀枝先生より講義を受けました。
褥瘡のモデルを使用して、どうやってケアするかを学びます
実習室では、
体を動かせない方をベッド上で体位変換する方法について演習が行われました。
「背抜き」といって、体位を替えたり頭側をギャッジアップさせた後に背中の皮膚や服のずれを一気に整える方法を演習しました。
専用の袋を手に付けて背抜きを行うところを実演する阪上由美先生
また、車いすに乗っている方の体をしっかりと安定させるため、
体が垂直になるように体を移動させる方法も学びました。
体を移動させることを丁寧に説明される宗岡千晴先生
背中の皮膚のずれを除去する説明を行う久山かおる先生
生活のいろんな場面で褥瘡になるリスクが潜んでいます。
そのリスクをひとつづつ除去していくことは看護の重要な役割ですね。
それから「褥瘡」といえば…
3月10日(日)に本学で第16回日本褥瘡学会近畿地方会学術集会を開催します。
学術集会長の宮嶋正子先生、事務局長の藤本かおり先生はともに褥瘡ケアのエキスパートです。
市民公開講座として、武庫川女子大卒業生でもあるタレント・作家の遙洋子先生をお招きし、
『自分らしく最期まで生ききるために考えよう!介護』と題した講演も開催します。
参加費は無料、FAXまたはオンラインでお申し込みください。
来年度の学科パンフレット制作開始!
武庫川女子大学では、毎年学科ごとのパンフレットを制作しています。
看護学科バージョンももちろんあります。
オープンキャンパスなどに来ていただいた方にお配りしていますので、
見たことある方も多いのではないでしょうか?
2018年度版の看護学科パンフレット
パンフレットには写真をたくさん使用し、カラフルで楽しそうなものに仕上げていきます。
登場する方々はモデルさんではなく、すべて本学の学生さんにご協力をお願いしています。
プロの編集者さんによるインタビュー中
屋外でも撮影します。
広報委員の本間裕子先生も見守ります。
オープンキャンパスチラシ用。
楽しそうな雰囲気でお願いします!
新年度が始まる4月には新しい学科パンフレットが完成する予定です。
楽しそうに笑っている先輩がたくさん写っている
新学科パンフレットをお楽しみに!
精神看護学:ロールプレイとプロセスレコード(3年生)
精神看護学Ⅱの授業(3年生前期)では、
学生がペアになって精神疾患をもつ患者役と看護学生役に分かれて
ロールプレイングを行いました。
ロールプレイングを行っている様子
声が混じらないように間隔を開けて座っています
患者役の人柄は予め決まってはいますが、
アドリブも入れないといけません。
そのアドリブは学生によって様々で、看護学生役の人も振り回されていました。
学生の発想を楽しそうに聞く心光世津子先生
授業では、精神科で働く現役看護師さんも加わってもらい、
実際の患者役を熱演されていました。
日々接している看護師さんの意見を聞くことも大変勉強になりますね。
心肺蘇生の講義&演習(共通教育科目)
2018年度前期に開講された共通教育科目「知っておきたい救急処置」の演習レポートです。
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『心肺蘇生』という言葉、一度は耳にされたことがあるのではないでしょうか。
心臓マッサージや人工呼吸というとイメージしやすいでしょうか。
特に、夏は海水浴やプール遊びなどとても楽しい時期ですが、
残念ながら水に関わる事故が毎年起こりニュースにもなっています。
命を救うためには、発見してから救急車が到着するまでの一分一秒が勝負なのです!
この授業では、発見者が行う一次救命処置の方法を学んでいました。
この講義&演習は共通教育科目「知っておきたい救急処置」として開講され、看護学部以外の学生も選択できます。
今年度は36名の受講生のうち約6割が看護学部以外の学生さんでしたよ。
-宮嶋正子教授による講義風景-
一次救命処置について学びます
実際にモデルを使用して方法を学びます。グループに分かれて説明を受けます。
藤本かおり助教によるデモンストレーション
-心臓マッサージ-
-人工呼吸-
-AED(自動体外式除細動器)の使い方-
実際に挑戦してみましょう。
このモデル、実施者の手技を評価してくれるのです!さて、どうでしょうか。
少し苦戦している様子も見られましたが、学生同士でどうすれば良いのか考えながら取り組んでいました。
取り組む姿勢は真剣そのもの!命を救うことの難しさを学ぶことができたようです。