2019年05月

大学院生さん紹介:博士後期課程 ・間中麻衣子さん

2019年05月25日

間中 麻衣子 さん
大学院看護学研究科 博士後期課程3年(母性看護学分野)
市民病院に助産師として勤務しながら、大学院で学ぶ。

研究成果を国際学会で発表(口演)

Q1 なぜ大学院に進学しようと思ったのですか?

修士に進学したのは、助産師として何かスキルアップしたいと考えたからです。職場でグループ研究を行った際に、研究手法や分析方法に不安を感じ、研究の進め方について基礎的知識からしっかり学びたいと考えました。

博士に進学したのは、修士課程で研究のプロセスを経るうちに、研究の奥深さを知り、さらなる課題が見出されたことでその課題について追求したいと考えたからです。また、先生方に様々な角度から助言をいただくことで発想が広がり、次の研究に発展させたいという思いが深まりました。

Q2 武庫川女子大学大学院を選んだ理由は?

修士課程の指導教員に紹介されたことや自宅から比較的近かったこと、キャンパスが綺麗で設備も充実しており楽しそうだと思ったからです。また、受験前に現在の指導教員に直接面談していただいたことで、具体的な助言が得られ、研究課題を検討するための方向性がイメージでき、先生のもとで取り組みたいと思いました。

Q3 大学院入試の受験勉強はどのようにしていましたか?

勤務の合間に少しずつ時間を見つけ、無理のないよう対策を行っていました。1期生のため過去問はなかったので、他大学の過去問を探し、英文の和訳や専門分野の対策をしていました。通勤中の電車内なども、意外と集中できる場だったかもしれません。

Q4 博士後期課程で取り組んでいる研究テーマを教えてください。

産後うつ発症リスクのある女性に対する予防的介入を行い、その効果を検討しています。効果の検討には量的・質的の両方の観点から分析するミックスメソッド(混合研究法)を用いています

Q5 助産師・2児の母としても多忙な中、どのように研究の時間をつくっていますか?

勤務を含め予定を記入したスケジュール表に研究課題を行う予定も記入するようにしています。あらかじめ自分の中で計画を立てた上でその計画から大きく外れないよう予定を調整し、研究の時間を作るように心がけています。また、時間を作る上で家族によるサポートは不可欠です。また、勤務調整をしてくださっている職場の方々にとても感謝しています。

Q6 大学院進学を考えている方へメッセージをお願いします。

時間のやりくりは難しいですが、自分が努力して取り組んだことが反映される達成感ある経験ができると思います。また、学びを勤務施設に還元できる機会にもなると思います。取り組みたい研究課題がある方はぜひ、一緒に頑張りましょう。

成人看護学演習~呼吸音の聴診と酸素療法の演習~

2019年05月24日

3年生を対象に、呼吸を楽にする看護技術の演習でした。
酸素マスク、酸素ボンベなど、基礎看護技術演習で基本的なことは学んだものの。。。
その時は、具体的なイメージはついていませんでした。

 

学生を指導する布谷麻耶先生

しかし、今回は、実際にマスクの装着をして、呼吸に障がいのある患者さんになりきりました。
患者さん役は患者さんの苦しみや不安をイメージができ、看護師は患者さんを支えるために、必要な技術や生活に必要なことが何か考えることができた演習でした。

実習でこのような患者さんに出会って学んだことが活かせればいいですね。

3年生 精神看護学 グループコミュニケーション

2019年05月17日

3年生の精神看護学(グループアプローチ)の授業において
グループダイナミクスの演習を行いました。

今回は、グループでのコミュニケーションに焦点を当てました。
精神看護学では「人の話を聞く」ことが特に重要な看護技術になります。
こういった見えない技術は、体験しながら学んでいく必要があります。

今回、各5~6人で1グループとなり、
各人があるテーマで自分の体験について話をします。
その時聞き手側の態度の変化によって話し手がどう感じるのかを経験する演習です。

まずは自然に振る舞ってもらいます。

にこやかに自然に話を聞いてます

次は「聞かなきゃいけないから仕方なく聞いている」といった嫌々聞いている感じを出します。

よそ見をしたり、目を合わせません

最後に、「相手のことを理解したい、知りたい」という態度で尋ねたりもしながら聞いてみます。

前のめりで聞いています

さて、話し手の人はどう感じたでしょうね。
聞く姿勢ってほんとに大事ですね。

次に、複数グループが合わさって、各人が話をしてみます。

大勢を相手にするとまた雰囲気が変わりますね

最後には、45人のグループでのコミュニケーションを体験しました。

グループダイナミクスは、参加者一人ひとりの態度や人数などによっても違ってくるので、
グループアプローチではグループ構成も考える必要がありますね。

4年生授業 看護マネジメント

2019年05月14日

こんにちは。
4年生の講義「看護マネジメント」にお邪魔してきました。

「看護マネジメント」とはイメージつかないと思いますが、「医療事故」という言葉は聞いたことがあるかと思います。
今日の授業でも、「実際に起こった医療事故」を分析するため、『根本原因分析』という手法を使って考えました。

根本原因分析について説明する清水佐知子准教授

授業開始当初は、“患者取り違え事故の事例”を読んだ学生は
「自分もその場にいたら、(間違えてしまった医療従事者と)同じ行動や判断をしてしまったかもしれない」や、
「ところどころで患者さんの取り違えに気付きそうなヒントがあるのに、なんで患者さんを取り違えたんだろう」などでした。

グループで事例検討中
事例を分解して出来事の流れ図を作成し原因を追求すると、
「いくつものミスが同時に起こっている。スイスチーズモデルの防護壁の穴ってこういうことなんやー」
「防護壁の穴がひとつでもずれていたら、手術をする前に取り違えに気付くことができたのに」
「教育体制やルールなどの根本原因が分かった」
などと講義が学習したことを体験的に理解していました。
To err is human (人は間違うもの)
個人の責任を追及するのではなく安全を確保できるシステムをつくり、将来の事故を減らすことが重要だ!!
さすが4年生。医療従事者になるという視点から学びを深めていました。
来年は看護師として働いています。
今日の学びを忘れないでほしいです。

書籍紹介:必携! 精神看護学実習ポケットブック(第2版)

2019年05月09日

事前に学習していても、実習に行くと教科書通りにはいかず戸惑うことが多いものです。
そんなときのお助け本が出版されました。
精神看護学分野の心光世津子先生が編集と執筆に参加した「必携! 精神看護学実習ポケットブック 第2版」(精神看護出版)です。

実習の心強い味方!

現場で遭遇する問題にはあらかじめ決められた正解はありません。
その患者さんにとっての「正しい答え」はないけれど、現場での考え方のヒントになるように本書は作られました。
実習指導者や認定看護師、専門看護師、看護管理者、教員が執筆していて、教科書的な重要ポイントだけでなく、現場の経験知もぎゅっとつまっています。

この本のポイントなんといっても事例の豊富さ!
「患者さんに拒否された」「患者さんが自分の問題に目を向けてくれない」「計画どおりに進まない」など、よく遭遇する実習のつまずきを事例集にまとめ、解説しています。
実習で使いやすいポケットブックですが、第2版では行間や字の大きさも見直して、読みやすくなっています。

表紙は、第1版の青色、増補版の黄緑色に続き、ピンク色になりました。
心光先生セレクトだそうです。
武庫女のユニフォームにもぴったり!?

ぜひ精神看護学実習のお供に!

点滴の管理演習(3年生)

2019年05月09日

今回は、成人看護学(慢性)の点滴管理演習のご紹介です。点滴は患者さんの命に関わる大事な看護の1つです。
薬剤名はダブルチェックで確認すること、投与する時間、投与する速さ、点滴が漏れていないかも必ず確認しましょう。

点滴管理の大切さを語る川端先生(手前)、種村先生(奥)

実習室では点滴管理についての講義を受けた後、実際に点滴を入れる速さを調節する練習をしました。点滴の管の点滴筒に落ちる滴の数で計算します。

1時間に100ml点滴を入れる場合は、成人用は20滴で1mlだから…

教室では特設の点滴固定ブースが設けられ、清潔で確実な固定をするにはどうすればよいかを学習していました。

学生の手技を温かく見守る南先生

布谷先生から固定テープを剥がす方向など細かな点を教わりました。

皆さん、丁寧にきちんと固定できていましたよ。病院実習でもしっかりね。