カテゴリー「大学の授業」の投稿一覧

「食べること」について考える ー栄養療法ー

2025年07月28日

2年生の基礎看護技術演習Ⅲでは、前期最後の栄養療法の演習を行いました。
栄養療法の1つである「経管栄養」を行なっている患者様への看護を学びました。

「経管栄養」とは、噛んだり飲み込んだりすることが難しい患者様に対して
チューブやカテーテルを用いて直接胃や腸に栄養を届ける方法です。

それぞれのチームで手順を確認しながら実施しました。

 

注射器のようなもので胃の中にある液体を引いたり
胃に空気を送って聴診器で音を聞くなどし、チューブが胃に入っているか確認しています。
(実際の身体では行っておらず、模擬の胃を使って学習しています)

 

教員が患者役となり、学生1人が代表となって実施を行いました。
患者役からの「食べることが好きだった」「もう食べることができないかもしれない」などという発言を聞き、
「食べること」はただ栄養を摂るだけではないという気づきを得ていました。

 

看護師としてどのように患者様に向き合うと良いか、学生同士で意見を出し合いながら
学びを深めることができました。

体の健康だけでなく心に寄り添う看護をしなければいけないと強く感じていました。

前期の演習で学んだことを活かして後期の演習にも臨んでもらいたいと思います!

採血を受ける患者様へ、どんなことができるだろう?

2025年07月25日

2年生の基礎看護技術演習Ⅲのご紹介です。

検査を受ける人の援助の1つとして、採血の技術について学びました。

 

まず初めに、学生同士で血管の観察を行いました。
事前に血管や神経の走行について学習を行い、演習ではペアを変えながら実際に血管の観察を行いました。
学生は「こんなにも人によって違うんだ」と興味深く観察を行っていました。

どの血管が採血に適しているか、神経に触らない安全な場所で太い血管がないか探しました。

 

採血の演習では、模型を装着して実際に針を用いて行いました。
教員指導のもと、手の置き方や注射の持ち方、針の角度と刺す深さに注意しながら実施しました。
患者様への声掛けも意識して行っています。

 

演習を通して、看護職としての責任を改めて感じていました。

また、採血は誰もが経験していることであり、痛みを伴う手技を行う上で
どのような準備と声掛けを行うと良いか、学生同士で意見を出し合っている様子が見られました。

 

“根拠ある看護”を目指してーーーEBN演習発表会

2025年07月24日

2年生の看護援助論で行われたEBN演習の報告についてご紹介します。

学生たちがどのように計画と検証してきたかをまだご覧になられていない方は
ぜひ過去の記事(計画編検証編)をお確かめください!

 

EBN演習の報告では、それぞれのグループで資料を作成し、発表を行いました。

 

得られたデータを提示しながら、ほかの学生にわかりやすいように説明を行いました。

 

発表を聞いた学生からはたくさんの質問があり、質疑応答もしっかりと行いました。
自分のグループのテーマだけではなく、さまざまなテーマに関心を抱いていることがわかりました。

 

Evidence Based Nursing (EBN) を行っていく上で、根拠の大切さを学ぶことができました。

興味・関心を常に持ち、根拠を考えながら看護を学んでいってくれると思います。

 

今回の学習プロセスを通じて得た知見は、きっとこれからの看護に活かされていくはずです。

後期の実習に向け、学生たちの更なる成長が楽しみです。

在宅における医療的ケアの演習を行いました

2025年07月18日

在宅看護学Ⅱの演習では、訪問看護師として第一線で活躍されている、「みんなの訪問看護ステーション」管理者の中村希久子様をゲストスピーカーにお迎えして、ご講義をしていただきました。

テーマは「医療依存度の高い療養者とのかかわり」です。日々の訪問看護の中で経験されている具体的なエピソードを交えながら、療養者とその家族との関わり方、医療的ケアの実際と安全管理、地域連携の重要性についてわかりやすくお話しをしていただきました。

講義の様子

講義のあとは、自宅で行われている胃瘻からの栄養剤の注入方法と高カロリー輸液などの中心静脈栄養の点滴をするためのCVポートへの穿刺技術についてデモンストレーションを行なっていただきました。

デモンストレーションの見学

 

・中心静脈栄養方法の管理・ケア:CVポートへの穿刺と抜針の演習

学生は、療養者役と看護師役に交代しながら、教員手作りによる人工皮膚でCVポートを覆ったモデル教材に穿刺をします。

利き手でないほうの手でしっかりとモデル教材をしっかりと押さえ、利き手で針をポートに垂直に刺していきます。
針の先端がポートの底面に当たり、「コツン」した感触があるまで針を進めます。

上手く針を刺すことができました。看護師役の学生からは「コツンの感触がわかりにくかった」の感想が、療養者役の学生からは「針を刺されるのは怖い」といった感想が聞かれました。
針を刺される側の気持ちを知り、不安や苦痛に配慮することの大切さを学ぶ機会となりました。

 

・胃瘻の管理・ケア:半固形栄養剤注入の演習
胃瘻カテーテルを差し込んだペットボトルに、とろみのある半固形栄養剤を注入します。

注入する時は、ゆっくりと「ご気分悪くないですか」と声をかけながら注入します。

注入後は、ティッシュでこよりを作り胃瘻カテーテルを保護します。自宅にあるものを活用するのは、在宅ならではの工夫ですね。

後期から各論の実習が始まる3年生にとって、中村様の講義や演習を通じて、自宅での療養生活のイメージが具体的にもてる良い演習となりました。

「どんなことをするんだろう?」先輩の演習を見学

2025年06月24日

1年生が初期演習の一環で、2年生の「基礎看護技術演習」を見学しました。

 

この日の演習は「薬物療法・注射法」ということで、薬の瓶や注射器など、
医療ドラマでよく目にするものを用いて演習が行われていました。

 

2年生が解剖生理学の復習を行なっている輪に1年生も一緒入り、
看護技術実践に向けた基本的知識の大切さを学びました。

 

薬を注射器に準備することや、腕のモデルを装着し注射を実施する演習を見学しました。

 

 

演習の合間には2年生と話す機会もあり、演習のことだけでなく、その他の講義のことを
尋ねている学生もいました。1年生は直接2年生と話すことで、いま学んでいることが
どのように繋がるのかがイメージでき、今後が楽しみになった学生も多かったのではないでしょうか。

 

後期からの看護技術演習に向けて、学習を頑張ってもらいたいと思います!

 

 

“このケア、根拠は?”から始まる探求が、EBNの第一歩

2025年06月22日
2年生がこれまでに学んだ看護技術や実習で臨床の看護師さんが実際にケアをされている様子から、様々な疑問や興味をもち、自分たちでケアの根拠や効果を検証しました。
実際の検証の様子をご紹介します。
テーマ:体位変換
看護師の触れ方を圧力計を用いて測定し、患者にとって安楽な体位変換について検証しています。

テーマ:病室環境の調整
温度と湿度を自由に変更できる「人工気象室」で、病室内の温度・湿度が与える体温への影響について評価しています。

テーマ:血圧と脈拍測定時の影響要因
階段昇降を5分間実施した後に血圧と脈拍を継続的に測定し、運動による影響と、運動前の状態に戻るにはどのくらいかかるのかを検証しています。

疑問を持ち、調べ、考える。その姿勢が、EBNの実践につながります。
未来の看護師としての“考える力” 、ムコジョで、今、すくすくと育っています!

基礎看護技術の疑問を検証してみよう!(EBN演習)

2025年06月18日

2年生が看護援助論の授業で、EBN演習を行いました。

EBNとは「Evidence-Based Nursing(根拠に基づく看護)」です。

これまでに学んだ基礎看護技術の中で感じた疑問を、グループの中で話し合い、実験して検証を行います。

今回は、実験をするための「計画」を立てました。

興味のあるテーマごとに分かれて話し合いを行っています

このグループは運動が血圧や脈拍にどのような影響を及ぼすか検証するための計画を立てています

このグループは身体の拭き方の違いが患者さんの心地よさにどのように影響するかを検証しようとしています

このグループは患者さんに負担の少ない寝衣交換の方法をどのように検証するか話し合っています

学生同士で様々な意見を出し合い、条件を揃えることや検証する方法について試行錯誤しながら計画を立てました。

次回は実際に検証を行います!

傷の管理って何をするんだろう?看護技術としての創傷処置

2025年06月06日

2年生が基礎看護技術演習を行いました

今回の演習テーマは「創傷管理技術」です。
創傷管理は、傷の治りを促進し、感染を予防しながら患者さんの安全と安楽を守るために欠かせない看護技術のひとつです。

演習では洗浄、ガーゼ交換、包帯法などを実践的に学びました。

 


傷を優しく洗い、ガーゼを当てようとしているところです。
感染リスクなど、傷の管理について話し合いながら行いました。

 


傷をきれいに洗い流した後、傷の観察を行いました。

 


腕の部位による太さの違い、関節によって包帯の巻き方を変えることを学びました。
強すぎず、緩すぎない巻き方で、患者役の学生の意見も聞きながら巻き方の練習を行いました。

 


さまざまな種類の包帯をしているモデルを囲んで、教員から包帯にまつわる経験談などの話を聞いているところです。

 

演習中、学生たちからは「包帯の巻き方が想像より難しかった」「援助中、相手の表情や体の動きを意識することで、対応を変えられると感じた」というような感想が聞かれました。

安全・安楽とは何か考えながら、傷が早く治るような看護技術について学ぶことができたと思います!

 

 

呼吸を整えるってどういうこと? 看護の視点で考えよう

2025年05月02日

看護学科2年生が「呼吸を整える技術」をテーマに人が生きるために欠かせない「呼吸」を支えるケアを学ぶ演習を行いました。

演習では、「吸引療法」と「酸素療法」の2つを学びました。

  • 吸引療法:痰(たん)などがうまく出せない患者さんの気道をきれいに保つために、カテーテル(細い管)を使って吸い取るケアです。
  • 酸素療法:酸素が足りない患者さんに、適切に酸素を届けるケアです。

教員の指導のもと、学生同士が意見を出し合いながら、一つ一つ丁寧に技術を確認していきました。

 

教員が見守る中、学生がモデル(人形)を用いて吸引療法を実施している様子

 


「この角度でいいかな?長さは合っているかな?」「声かけ忘れないようにしよう」など、意見を出し合っている学生たち

 

今回の演習では、学生が患者役になり実際に息止めを行い吸引される患者さんの思いを想像したり、実際に酸素投与に使用する器具を装着したりして、吸引や酸素療法を受けられる患者さんを体験しました。

そうした患者体験を通して、吸引や酸素療法を受ける患者さんの思いを考えることができました。

 

吸引されるときに呼吸がしづらく、少し怖さを感じる…という貴重な体験をする学生

 

実物の酸素ボンベを用いて、安全な使用方法を学んでいる学生たち

 

酸素療法で「鼻がきもちわるい」「チューブが頬にあたる」「耳に負担がある」といった不快感を実感中

 

この演習を通して、技術の向上が患者さんの安全と安楽につながることだけでなく「患者さんの立場になって考えること」の大切さを改めて学びました。
これからも、一人ひとりの「いのち」と「こころ」に寄り添える看護師を目指して、学び続けていきます!

老年看護学Ⅱ演習 高齢者交流&高齢者疑似体験

2025年04月29日

4月17日、4月24日に3年生が「老年看護学Ⅱ」の授業で、高齢者交流と高齢者疑似体験の2種類の演習を行いました。

「高齢者交流」では、ご協力いただいたシルバー人材センターの会員様との交流を通して、生きてこられた生活の背景や価値観、身体的・精神的・社会的な変化がどのようなものかを理解できるように取り組みました。コミュニケーションの方法についても、事前学習を行ってから演習に臨みました。また、演習の締めくくりには、参加者の皆さんから看護職を目指す学生へ温かい励ましのお言葉をたくさんいただきました!

写真① 参加者の皆さんへ学生が質問をしています。

「高齢者疑似体験」では、感覚器の機能低下(白内障、加齢性難聴、手指の細かな動作の低下)について、体験を通して学びました。
白内障の視覚(水晶体が黄色く濁り黄色に見える)が体験できるゴーグル、老人性難聴が体験できるイヤーマフを装着し、高齢者の感覚を体験しました。高齢者の看護を考えるために、重要な体験となったのではないでしょうか。

写真② ゴーグルとイヤーマフを装着して新聞の小さな文字を読んでいます。

どちらの演習も、楽しみながら自然と学びが深まったのではないかと思います!

ご協力くださいました西宮市シルバー人材センターの会員様にお礼を申し上げます。

丹嶺学苑日帰り研修

2025年04月29日

4月25日に、神戸市北区の丹嶺学苑において1年生を対象とした日帰り研修が行われました。

研修では「受講している共通教育科目の内容を知ろう」というテーマで、グループに分かれ、それぞれ受講している共通教育科目の紹介と理解を深めるための発表に取り組みました。

それぞれ工夫を凝らして発表を行いました。

昼食にはおいしいお弁当をいただきました。

自由時間にはテニスやバドミントンを楽しみました。

この研修を通じて、学生同士のつながりを深める貴重な機会となりました。

これからの4年間、仲間たちと一緒に頑張りましょう!

新入生歓迎・仲間づくりワークショップ

2025年04月08日

入学式が終わり、いよいよ大学生活がスタートします。
入学式の翌日に特別企画の「仲間づくりワークショップ」が開催されました!

このワークショップでは、「好きなものは?」「出身地は?」「自分を動物に例えると?」など、事前のアンケート結果から、各グループにわかれて、フリートークをします。

同じ趣味の人と話したり、初めての会話を楽しんだり、自然と仲間ができる時間です。

これからの4年間を一緒に支え合う仲間づくりの第一歩になりました。

助け合いながら、楽しく充実した4年間を一緒に過ごしていきましょう!

就活がんばろう!小論文対策講座!

2025年04月06日

文化放送キャリアパートナーズの大﨑さんを講師にお迎えし、小論文対策講座が行われました。
テーマは「外国人患者さんへの看護について」です。
大阪万博の開催も近づいていますので、今まさに旬なテーマですね!


まずは、大﨑さんより小論文の書き方のコツについて、丁寧に説明していただきました。


これまでの経験や知識をもとに、意見交換をしています。


いざ、小論文に取りかかります。


決められた時間内に小論文を書くことはとっても難しいですね。

今回の学びを活かして、第一希望に合格できるよう就活頑張りましょう!

 

2年生が老年看護学Ⅰの演習で高齢者擬似体験と食事の援助の演習を行いました。

2025年01月29日

高齢者擬似体験スーツ(シニアポーズ)、視覚障害体験用メガネ、イヤーマフ(ヘッドフォン型耳栓)を着用し、加齢による身体的な変化(筋力、視力、聴力などの低下)を知り、高齢者の気持ちやコミュニケーションの取り方を体験的に学びました。


高齢者役と介助者役がペアになり、渡り廊下やラウンジを歩行します


高齢者役と介助者役がペアになり、階段を上ります


階段を降りる時の様子

 

食事の援助・口腔ケアの演習を行いました。義歯の着脱やアイスマッサージ、誤嚥を防ぐために使用するとろみ剤を用いて、味の変化やとろみの濃さを体験しました。また、握力の低下や利き手のマヒ等があっても食事がしやすいように工夫された自助具や介護用食器を使用し、高齢者の食事準備の際の留意点について考えました。


義歯装着の様子


お茶にとろみを混ぜて、とろみの濃さや味の変化を体験する様子

体験からの気づきを共有し、高齢者役・介助者役・観察者それぞれの視点から、高齢者への接し方や援助における具体的な留意点について考察することができました!

 

卒業論文発表会が開催されました

2024年11月27日

4年生の卒業論文発表会が開催されました。
発表会は7つの会場に分けて行われました。
学生は1年かけて準備した研究を要約し、4分間で発表します。

自分が取り組んできた研究を、これまで培ってきたプレゼンテーション技術を使って発表します。この発表のために、スライドや発表原稿も準備してきました。

また発表を聞く学生も、これまで学んだ看護の知識や実習の経験を活かして、疑問に思ったことを積極的に質問していました。

そして、最後に看護学科長 和泉先生と、看護学部長 寶田先生から発表会の講評をいただきました。
皆さん学びの多い発表会になりましたね。

楽しい!絵本とおもちゃ制作の演習

2024年11月06日

2年生の演習科目、小児看護学Ⅱでは絵本の読み聞かせとおもちゃを制作する演習を行いました。

小児看護学実習では、病院や保育園・幼稚園で実習を行います。そのため、遊びや絵本の読み聞かせをすることがあるので、いつでも対応できるように子どもの頃を思い出しながら学習しています。
絵本の読み聞かせでは、学生が好きな絵本を持ってきて、互いに読み聞かせを行います。

ただ普通に読むだけではなく、スマートフォンで読み聞かせの様子を動画撮影し、自分で動画をみながら笑顔で読めているか、子どもの方を見ながら読み聞かせができているかを確認します。
病院実習では、乳幼児を受け持つ場合に、おもちゃを作って子どもと遊ぶこともあります。

今回は事例に合わせて、年齢ごとに適したおもちゃを作ります。

おもちゃを制作中!


風船やけんだまなど様々なおもちゃがありますね

活動と休息の援助を考えよう!(基礎看護技術演習Ⅰ)

2024年10月28日

1年生が基礎看護技術演習Ⅰで活動と休息の援助の統合演習を行いました。体位変換やポジショニング等についての基礎技術を学んだ後、患者への具体的な援助として考えていくためのまとめの演習です。架空の患者の事例を通して、必要な援助を学生同士で考えて実際に行いました。
まず学生が3~4人のグループになり、麻痺があり自分の意志で身体を動かすことが難しい模擬患者に対して、食事時の安楽な体位を考えるという演習課題を設定し、模擬患者への援助方法について検討しました。学生たちは既に学習している安楽な体位の知識を使い、試行錯誤しながらも援助を考えました。

考えた援助を学生同士で確認している様子

次に、考えた援助方法を実際に行いました。教員が患者役になり、学生は緊張しながらも実施しました。実施した後は、もっとよい援助にするにはどうしたらよいかを安全・安楽・自立の視点から振り返りました。学生は「クッションの置き方を変えるといいかもしれない。次は向きを変えてみよう!」「さっきよりも効率よくできるようになっていてよかったよ」とお互いに気付きを共有しながら援助の工夫を考えることができました。

考えた援助を実践している様子

行った援助を学生同士で振り返っている様子

学生は患者の安全と安楽、自立の視点から援助を考えることの難しさを感じながらも、お互いに気付きを共有しながら実施することができました!

 

大阪コリアタウンでのフィールドワーク

2024年10月24日

4年生の卒業演習では、ゼミごとにわかれて各教員指導のもと研究を進め、卒業論文をまとめます。小児看護学ゼミの教員は外国にルーツを持つ親子への支援に関する研究をしています。近年では、世界の様々な国の人々が日本で生活しており、医療の場においても多様性・ダイバーシティの理解が求められています。
そこで、小児看護学ゼミでは地域に在住する在日外国人や外国にルーツをもつ方々の歴史や文化を学び、データ収集の参考とするため、大阪の生野区にあるコリアタウンへフィールドワークに行きました。

鶴橋の商店街を歩いて地域に根差して生活されている様子を肌で感じ、大阪コリアタウン歴史資料館にて朝鮮半島にルーツを持つ方々が大阪で生活されている歴史的な背景について学びを深めました。

大阪コリアタウン歴史資料館

学生のレポートでは、
・大阪は多国籍の方々が多く、その国々の文化や特徴を尊重することが大切だと感じた。
・看護師として海外の方の看護を行うときには、相手の文化を尊重できるような食事やケアを提案したいと考えた。
・対象者の文化について知識を増やし、食事の変更などでは栄養士さんとの多職種連携なども行いたいと考えた。
・コリアンタウンはただ韓国の文化を楽しむことができる場所であるという考えであったが、 様々な影響を受けながらも、朝鮮半島にルーツを持つ方々が作り上げてきた街であるということを学ぶことができた。
などの意見がありました。

1年生の基礎看護技術演習Ⅰ・Ⅱが始まりました!

2024年10月01日

1年生の基礎看護技術演習Ⅰ・Ⅱの演習が始まりました。1年生は初めて実習衣を着用し、緊張しながら演習に臨みました。今回はベッドメーキングとリネン交換を行いました。まず、患者さんにとって安全で安楽で寝心地のよいベッドを作りました。学生たちは事前に学習してきたレポートやノートを見て、考えながらベッドメーキングを行いました。シーツのさばき方や角の作り方は学生にとって難しいポイントですが、学生同士で一つ一つ確認していました。

ベッドメイキングを行っている様子

リネン交換では学生が患者役になり、学生がシーツ交換を行いました。この演習では学生同士の学び合いも大事にしています。お互いに学びを共有し合いながら、一緒に学習しています。

学生が患者役になりリネン交換を行っている様子

わからない所をレポートや教科書で確認している様子

教員が指導を行っている様子

学生たちは「しわのないベッドを作るのが難しいです」「練習します!」と話していました。これから半年間、学生たちは共同しながら看護を学んでいきます。これから頑張りましょう!!

EBN(Evidence based nursing)の演習を行いました!

2024年08月08日

2年生が看護援助論で、EBN(科学的根拠に基づいた看護実践)の演習を行いました。学生は、これまでに習った基礎看護技術の中で疑問に思った看護援助を検証しました。グループごとにテーマを決めて、学生自身でどのように検証するか計画を立てました。いろいろなテーマがありましたが、その一部を紹介します。

【手洗い】

石鹸の量によって手洗いの清潔度の違いを調べています。

【運動前後の体温と脈拍の変化】

運動前後の脈拍と体温の変化を調べています。

検証後は、結果と考察をまとめて、グループごとに発表しました。

【グループ発表】

 

演習後の学生のレポートには、科学的根拠に基づく実践の重要性が活き活きと述べられていました。
「看護援助の原理や原則を覚えるのではなく、根拠とともに理解することで患者さんにとって安全で安楽でその人らしいケアができることが分かった」
「実践していることや教えられたことに常に疑問をもつことは、より良い看護をするための看護師の責務であると思う」
「患者さんにとっての最善のケアをするために、看護はその人に合わせていろいろと考えながらやっていかなければならない。科学的根拠を知ることは考えていくうえでの手がかりとなると思った」
学生が疑問の検証という難しい課題に取り組み、チームで協働しながら活き活きと演習し、結果や考察、看護実践への示唆を一生懸命発表する様子を見て、私たち教員は大きな成長を感じました。
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