2023年12月

看護学部教員 年末年始の会

2023年12月25日
今年もあとわずかとなりました。
年内の労をねぎらい教員同士の親睦を図るため、年末年始の会が開催されました。
ランチにお上品なお弁当とおしゃれスイーツをいただき、夕方からの会では、各分野毎に今年の漢字を選びエピソードを発表しました。
恒例のビンゴ大会では、豪華景品をゲットすべく、カードを必死に見つめる顔は真剣そのもの。上位景品が当たるたびにwaiwai!
良きチームワークできっと来年も良い年になりそうです。
景品はなになになーに?
素敵な漢字が集まった「看護学部 今年の漢字」

必修問題マスタープログラム、お疲れ様でした!

2023年12月24日

国家試験まで2か月を切りました!

現在、4年生は国家試験勉強を頑張っています。
国家試験には必修問題というものがあり、これは50問中40問正解しないと他の点数が良くても絶対に合格できない非常に大事な問題です。
武庫川女子大学では必修問題を確実に押さえるために、300問をマスターしていきます。そのためには、繰り返して延べ1000問近くの問題数を2週間で解いていきます。
すごい!
そして、そのプログラムが今日終わりました。
学生の皆さん、そして担当の先生、お疲れ様でした。

最終日は国家試験対策委員長の岩﨑先生が担当です。


まずは問題を解いていきます。今日は最後なので100問です。


そして、岩﨑先生が1問ずつ丁寧に解説をしていきます。


学生さんも国試直前なので真剣です。

本番まであと少し、頑張れ!

勝尾寺に行ってきました

2023年12月21日

毎年恒例になります。
今年も大阪府箕面市の勝尾寺に行ってきました。
勝運祈願で有名なお寺で、次の看護師国家試験、保健師国家試験も全員が合格できるように願掛けをしてきました。

境内の至るところにかわいいだるまさんが置いてあります。

たくさん積んである大きなだるまさんは願いが成就して奉納されたものです。

来年の試験も全員笑顔で合格できますように!

そして、世界が平和でありますように。悲しい思いをする人が少しでもいない世界に。
お願いします!

初期演習Ⅱ:アルバイトのプレゼンテーション!

2023年12月20日

1年生後期の初期演習Ⅱでは、看護学を学ぶ上での基礎的な演習を行います。
アカデミックライティング(学術的な文章の書き方)やキャリアセンター(就職活動を支援してくれる部署)の見学、ビジネスメールの書き方などがあります。

今回はプレゼンテーションの実践です。
アルバイトの種類ごとにグループに分かれて自分たちの仕事内容、やりがい、将来にどのように役立つかについて、パワーポイントでスライドを作成してプレゼンテーションをしていきます。
2回の授業に分けて発表し、23グループが発表しました。
アルバイトはレストラン、ファストフード、居酒屋、テーマパーク、ブライダルスタッフ、塾などがありました。

発表したら他のグループからの質問に回答します。
居酒屋のグループに対して「まかない(仕事中の食事)はどうなっていますか?」、ブライダルスタッフに対して「一番良かったエピソードは何ですか?」などの質問がありました。
人前で初めて発表したので緊張したと思います。
4年生になると卒業研究の発表会もあり、ひとりで論文作成から発表までしなくてはなりません。
しっかりと、プレゼンテーション技法を学んでいきましょう!

臨場感あふれるシミュレーション:看護アセスメント演習

2023年12月19日

2年生の演習科目、「看護アセスメント演習」では架空の患者の事例を通して、健康上の問題を査定・評価する知識と技術を習得していきます。
最初に担当の野寄先生から、今日のスケジュール、目標の確認、シナリオの説明などのオリエンテーションがあります。

学生がいる部屋とは別に病室を再現した部屋が準備されています。
シミュレーターの「シナリオ」が患者役として待機してくれています。

まずは、代表グループの学生が情報収集をしに行きます。
はじめて、行くのでとても緊張します。
今日の病状を聴いて、体温、脈拍、血圧などのバイタルサイン測定を行います。
他の学生は、モニター越しに様子を観察します。

そこで得られた情報から患者さんに何が起こっているかアセスメントしていきます。
グループみんなで考えます。

代表のグループが病院の実習指導者役の教員へ報告をします。

はじめて報告するので、ドキドキです。

最後に今日のまとめ、全体共有を行いました。
来年の2月からはいよいよ病院実習です。
しっかりと準備して実習に臨みましょう!

卒業論文発表会☆彡

2023年12月15日

4年生の卒業演習では1年間を通して、卒業論文を書き上げていきます。
興味のある研究テーマに関連する研究論文を読んでまとめる文献検討や、学生にアンケートを行い統計解析をする「質問紙調査」、学生にインタビューをしてまとめる「半構成面接調査」などをしています。

基礎看護学や成人看護学、老年看護学、小児看護学、母性看護学、精神看護学、在宅看護学、公衆衛生看護学など担当教員の専門性に合わせて研究テーマを考え、1年間のゼミを通して論文にまとめていきます。その後に合同での発表会が行われます。
ひとりあたり4分という短い時間ですが、全員が発表を行います。その後、質疑応答をして発表内容を深めていきます。

全員無事に発表が終わりました。
お疲れ様でした!

卒後教育を支援しています~明和病院との協働研修~(2)

2023年12月11日

本学学部のクリニカル・スキルス・ラボプロジェクトチームでは、明和病院の看護部と協働し、新人期にある看護師の卒後教育を支援しています。今回は、新人看護師を対象として術後患者の事例を用いて実施したフジィカルアセスメントのシミュレーション研修についてご紹介します。

本学学部の設備であるスキルス・ラボの模擬病室を利用してシミュレーションを行いました。まずは、術後2日目の患者に対して、何を観察するのか??どのように観察するのか??その観察の根拠は何か??についてグループで意見交換を行い、大きな付箋ボードに意見をまとめていきました。

教育用カルテで患者の経過や情報を確認して、必要な観察項目を考えています

グループには、部署の指導者である先輩看護師の参加して新人看護師の学びをサポートしました。先輩看護師の助言も踏まえながら観察項目や観察の視点を整理していきました。

そして、いよいよ実践です!!グループで考えた観察項目に基づき、シミュレーターを用いて再現した患者の病室に行き、実際に術後2日目の患者に観察を行いました。

「術後の傷の痛みはどうですか??」との声掛けに患者(シミュレーター)からは「傷が痛いんです・・・動けないです」との返答がありました。シミュレーターといえども実際の患者に接しているような会話を行うことができ、リアルなコミュニケーションに参加者のほとんどは、驚いていました。代表グループが実践している様子をオンラインでつなぐことで、実践していない参加者も患者に実施している観察やその結果について共有することができるようにしました。

代表グループの実践場面をオンラインでつないでいるところです

代表グループの実践を踏まえて、今度は、観察の結果から患者に何が起こっているのかをグループで検討していきました。「痛みがあるみたいだから、やっぱり創部痛が強いよね」「お腹が張っていて、腸蠕動音も微弱だから腹部症状が気になるよね・・・」など、患者の観察結果で気になる点を挙げていき、そこから患者に何が起こっているのかを考えていきました。

患者の観察結果から気になる点を考えています

最後は、観察結果とそこから判断したことをふまえて指導者に報告を行いました。実際に、先輩看護師が指導者となり、新人看護師はグループで検討した結果について報告を行いました。報告を聴いた先輩看護師からは、報告の内容や新人が考えたアセスメントについてフィードバックがなされました。

指導者役の先輩看護師に報告をしています

参加者からは、「業務に追われる日々で改めて患者の訴えをしっかり聴くことの大事さを感じた」「病態や手術侵襲に関する基本的な知識理解に踏まえ、その患者自身を捉えることも重要であることを改めて感じた」など、シミュレーション研修を通して疾患や病態理解を行うことはもちろんのこと、その人の訴えやニーズをとらえることも忘れてはいけないことに気づくことができていました。

次回は、「多重課題」をテーマとしてシミュレーション研修を実施します。1か月後、また、新人看護師の方の成長を願いながらお会いできることを楽しみにしています。

よりよい援助を考える!!~洗髪の技術演習を通して~(基礎看護技術演習Ⅱ)

2023年12月11日
本学の基礎看護技術演習の多くの項目では、授業の初めに教員が手順や留意点を説明しながら実技を行い、学生グループで看護師役、患者役となって実施するという方法を行っています。
しかし、今回の洗髪演習では、まずは学生が自分たちで洗髪の援助方法を考え、実施する演習を取り入れました。示された物品を使って実際に実施しながら、患者さんにとって安全な洗髪か、気持ちのよい洗髪かを考えながら援助方法を導きだしました。

試行錯誤しながら援助をしている様子

計画した援助を動画撮影している様子

初めての経験・援助技術で「難しい・・・」「ここはどうしたらいいの??」と話している学生も「患者さんのためにはこうした方がいいのでは??」「こうすると患者さんは楽かも」とグループ内でディスカッションを繰り返し、洗髪援助での患者の安全について考えを深め、ピッチャーの持ち方や患者さんの顔をタオルで覆うことのリスクに気づき、患者中心の援助を計画・実践することができました。

実践動画を観ながら振り返りを行う様子

グループで行った実践について振り返りを行ったあとは、実践した動画を示しながらグループの発表を行いました。患者の安全・安楽・自立の視点から、グループで工夫したことは何か、もっと改善できる点はどこか、など学生間で学びの共有を行うことがでいていました。

実践の振り返りについて発表している様子

学生からは初めて実践する援助で学生間で考え、実践するのは『難しい』という声が聞かれました。しかし、演習が終わると「グループで患者にとって何がよりよい援助につながるのかを考えることができた」「グループでのディスカッションを通して、一人では想像できなかった工夫を考えることができた」「1つ1つの実践の根拠を自分たちで考え、深めることができた」など、学びが深まっている様子がうかがえました。

卒後教育を支援しています~明和病院との協働研修~(1)

2023年12月02日

本学学部のクリニカル・スキルス・ラボプロジェクトチームでは、明和病院の看護部と協働し、新人期にある看護師の卒後教育を支援しています。

今回は、新人看護師を対象としたフィジカルアセスメントの研修を行いました。まずは、アイスブレイクを兼ねて参加者同士で『日頃行っているフィジカルアセスメントの悩み』についてグループで共有しました。参加者同士、同じ悩みを抱えていることを感じ、共感し合える部分がたくさんあった様子でした。

アイスブレイクの様子

いよいよ、本題です。フィジカルアセスメントは多岐にわたりますが、本研修では特に呼吸・循環のフィジカルアセスメントについて学習していきました。事例に基づき、呼吸・循環のフィジカルアセスメントを行うためにはどんな観察が必要なのか、また、どのように観察していくのか、観察の留意点を含めて、グループで検討していきました。グループ内で考えたことが一目でわかるよう、大きな付箋のパッドを活用しました。

天野先生が参加者と一緒に観察点について検討している様子

次に、実際に考えた観察項目や観察の視点に基づいて、シミュレーターを用いて実践しました。「〇〇さん、失礼します。呼吸の状態を確認させていただきますね」とお声掛けをしながら、『どの位置で呼吸音を聴取したらいいかな??』『いつもこの位置で確認しているけど、あってる??』とグループメンバーと確認しながら実践し、1つ1つの手技を確認していきました。

シミュレーターを用いて呼吸音を手技を確認している様子

明和病院との協働研修企画では、新人看護師に限らず、卒後2年目看護師や病棟で指導者としての役割を担う看護師を対象とした研修も企画しています。こうした近隣施設との協働研修を通して卒後教育と看護基礎教育との連携を図り、病院と大学における教育力の向上につながっていくことを願っています。