2025年01月

第5回サイエンス・コモンズ セミナー「大学と自治体による共同研究-保健師の経験知からの理論知を広く実践に活かすためにー」

2025年01月07日

武庫川女子大学では、令和5年度文部科学省科学技術人材育成費補助事業ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(女性リーダー育成型)の一環で、研究者のためのプラットホーム「サイエンス・コモンズ」を開設し、サイエンス・コモンズ セミナーとして、様々な分野の研究者によるプレゼンテーションを通じて、多分野研究交流や分野架橋の共同研究を推進しています。

11月27日(水)のサイエンス・コモンズ セミナーでは、看護学部講師の松井菜摘先生と共同研究を行っている大阪市旭区役所保健副主幹の尾原ゆり子氏がプレゼンテーションを行いました。

松井先生は、共同研究の意義と自身が行った共同研究等の紹介を行い、尾原氏は保健師としての取り組みを報告しました。教育研究の場と看護実践の場の強みを持ち寄ることで、保健師の支援の対象である地域住民の健康な暮らしを衛ることにつながることが、お二人の話から見えてきました。

続くワークショップでは、「共同研究を行う機関との関わりで大切にしたいこと」について、参加者の神戸市や大阪市の保健師、健康サポートセンターの職員、他大学の教員、食物栄養学部、経営学部、文学部看護学部の教員、看護学研究科の保健師コースの大学院生等26名が活発に、にぎやかに意見交換をしました。

共同研究では、目標の共有はもちろんのこと、互いのリスペクト、Win-Winといった良好な関係性や、楽しむことといった前向きな内容が大切なこととして発表されました。
看護学部・看護学研究科では、看護師や保健師の教育に加え、今回のような研究、まちの保健室等の地域貢献といった様々な活動を通して、看護の質の向上に取り組んでいます。


母子保健に関する共同研究を紹介する松井先生


大阪市の活発な実践について研究手法を用いて評価する尾原氏


活気のあるワークショップ、積極的な意見交換の場となりました


まとめた意見をグループ毎に発表し共有しました