2024年10月
活動と休息の援助を考えよう!(基礎看護技術演習Ⅰ)
1年生が基礎看護技術演習Ⅰで活動と休息の援助の統合演習を行いました。体位変換やポジショニング等についての基礎技術を学んだ後、患者への具体的な援助として考えていくためのまとめの演習です。架空の患者の事例を通して、必要な援助を学生同士で考えて実際に行いました。
まず学生が3~4人のグループになり、麻痺があり自分の意志で身体を動かすことが難しい模擬患者に対し
考えた援助を学生同士で確認している様子
次に、考えた援助方法を実際に行いました。教員が患者役になり、学生は緊張しながらも実施しました。実施した後は、もっとよい援助にするにはどうしたらよいかを安全・安楽・自立の視点から振り返りました。学生は「クッションの置き方を変えるといいかもしれない。次は向きを変えてみよう!」「さっきよりも効率よくできるようになっていてよかったよ」とお互いに気付きを共有しながら援助の工夫を考えることができました。
考えた援助を実践している様子
行った援助を学生同士で振り返っている様子
学生は患者の安全と安楽、自立の視点から援助を考えることの難しさを感じながらも、お互いに気付きを共有しながら実施することができました!
大阪コリアタウンでのフィールドワーク
4年生の卒業演習では、ゼミごとにわかれて各教員指導のもと研究を進め、卒業論文をまとめます。小児看護学ゼミの教員は外国にルーツを持つ親子への支援に関する研究をしています。近年では、世界の様々な国の人々が日本で生活しており、医療の場においても多様性・ダイバーシティの理解が求められています。
そこで、小児看護学ゼミでは地域に在住する在日外国人や外国にルーツをもつ方々の歴史や文化を学び、データ収集の参考とするため、大阪の生野区にあるコリアタウンへフィールドワークに行きました。
鶴橋の商店街を歩いて地域に根差して生活されている様子を肌で感じ、大阪コリアタウン歴史資料館にて朝鮮半島にルーツを持つ方々が大阪で生活されている歴史的な背景について学びを深めました。
大阪コリアタウン歴史資料館
学生のレポートでは、
・大阪は多国籍の方々が多く、その国々の文化や特徴を尊重することが大切だと感じた。
・看護師として海外の方の看護を行うときには、相手の文化を尊重できるような食事やケアを提案したいと考えた。
・対象者の文化について知識を増やし、食事の変更などでは栄養士さんとの多職種連携なども行いたいと考えた。
・コリアンタウンはただ韓国の文化を楽しむことができる場所であるという考えであったが、 様々な影響を受けながらも、朝鮮半島にルーツを持つ方々が作り上げてきた街であるということを学ぶことができた。
などの意見がありました。
大学院保健師コース院生主催の健康測定会@まちcafeなごみ
大学院看護学研究保健師コースの院生5名が、
まちcafeなごみで健康測定会を開催しました。
まちcafeなごみは、地域にお住まいの方の誰もが利用することができ、交流スペースとして毎週月曜日から土曜日まで毎日オープンしているカフェです。
年齢や心身の状況等によって分け隔てることなく、だれもが参加することができる地域福祉活動の展開を目的とした常設の拠点、「共生型交流拠点」として活動されています。
保健師コースの院生は、地域にお住まいの方々の健康や生活の実態を知るため、毎月、まちcafeなごみにフィールドワークに行っています。
普段は、まちカフェなごみ主催の「つどい場カフェ」や「まちのがっこう」、「まちのよろず屋」に参加していますが、今回は院生が健康測定会を企画しました。
健康測定会では、骨の健康チェック、血圧測定、健康相談を行いました。当日は、地域にお住まいの11名の方にご参加いただきました。
骨の健康度を測定してみましょう
日頃、健康のために意識していることはありますか?
地域にお住まいの方々の日頃の食生活や健康意識など、普段はなかなか聞けないお話をゆっくりお伺いすることができ、貴重な学びの機会となりました。
ご参加いただいた方からは、「骨の測定は機会があまりないから、来てよかった」「骨の健康についてお話ができてよかった」「日頃の食事で、骨に良い食品が摂れていることが知れた」という声が聴かれました。
まちcafeなごみのスタッフさんからは、「食事バランスを日頃から気を付けられるよう、声掛けしていくことも大切だと感じた」「今回の測定会で利用者さんが嬉しそうに話している様子が見られてよかった」という言葉をいただきました。
今回、まちcafeなごみで実施した、骨の健康チェックを含む健康指標の測定や血圧測定は、武庫川女子大学看護学部まちの保健室・健康相談ひろばで実施しています。
次回は、 10月23日(水)10:30~12:00 に武庫女ステーションキャンパスレクチャールーム(阪神電車 鳴尾・武庫川女子大学前駅 高架下)にて「健康相談ひろば:健康相談(乳幼児からご高齢の方まで対象)」を行います。
詳しくは、下記のURLをご参照ください。
https://www.mukogawa-u.ac.jp/~kango/health/health.html
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
まあいいかCafe&Marcheの開催
9月21日(土)に、まあいいかCafe&Marcheが鳴尾・武庫川女子大前駅のLavy’s Caféとムコジョ・ステーションキャンパスで開催されました。
まあいいかCafe入口の様子
まあいいかCafeは、認知症のある方々が働くことを通して、人と接し社会とつながり、「まあいいか」という温かなこころで受容し合い一緒に楽しむcafeです。
参考URL:武庫川女子大学HP まあいいかCafeについて
https://info.mukogawa-u.ac.jp/publicity/eventsdetail?id=781
キャストとして接客をするのは認知症を抱えて生活をされている方々です。今回は7名の方のご参加がありました。
オープン前の全体打合せの様子
接客する認知症の方のサポートとして、看護学部の学生さん5人がボランティアとして参加させていただきました!
キャストさんを学生がサポートしている様子①
キャストさんを学生がサポートしている様子②
たくさんの方のご協力もあり、有意義な時間を過ごすことができました。学生さん達も貴重な体験ができたと思います!
1年生の基礎看護技術演習Ⅰ・Ⅱが始まりました!
1年生の基礎看護技術演習Ⅰ・Ⅱの演習が始まりました。1年生は初めて実習衣を着用し、緊張しながら演習に臨みました。今回はベッドメーキングとリネン交換を行いました。まず、患者さんにとって安全で安楽で寝心地のよいベッドを作りました。学生たちは事前に学習してきたレポートやノートを見て、考えながらベッドメーキングを行いました。シーツのさばき方や角の作り方は学生にとって難しいポイントですが、学生同士で一つ一つ確認していました。
ベッドメイキングを行っている様子
リネン交換では学生が患者役になり、学生がシーツ交換を行いました。この演習では学生同士の学び合いも大事にしています。お互いに学びを共有し合いながら、一緒に学習しています。
学生が患者役になりリネン交換を行っている様子
わからない所をレポートや教科書で確認している様子
教員が指導を行っている様子
学生たちは「しわのないベッドを作るのが難しいです」「練習します!」と話していました。これから半年間、学生たちは共同しながら看護を学んでいきます。これから頑張りましょう!!