2021年02月

看護学研究科看護学専攻 博士後期課程&修士課程★公開発表会★

2021年02月13日

2月2日(火)、看護学研究科看護学専攻 博士後期課程の公開発表会が行われました。

お一人目は、老年看護学分野の加藤さゆりさん。
研究テーマは「地域在住高齢者における人生の最終段階の医療に関する家族との話し合いのプロセスと看護支援-出雲地域の文化的背景を視野に入れたアドバンス・ケア・プランニングの研究―」
加藤さんは、出雲地域の風習に着眼され、出雲地域在住の高齢者における死生観と人生の最終段階の医療に関する考えの実態を踏まえ、人生の最終段階の医療に関する家族との話し合いの関連要因と看護支援について検討されました。

優しい口調で発表される加藤さゆりさん

加藤さんの研究は、以前、地元の新聞(山陰中央新報)で取り上げられ、インタビューを受けられた男性が「残された時間を強く意識して生きるようになった」とおっしゃられていました。
加藤さんの研究により、今後、出雲地域におけるアドバンス・ケア・プランニングがますます浸透されていくことでしょう。素晴らしいですね!!!

※アドバンス・ケア・プランニングとは・・・自らが望む人生の最終段階における医療・ケアについて、前もって考え、医療・ケアチーム等と繰り返し話し合い共有するプロセス

 

お二人目は、母性看護学分野の東本幸代さん。
研究テーマは「睡眠健康教育とセルフモニタリングを用いた妊婦への睡眠健康支援」
東本さんは、妊娠中期の妊婦さんを対象に、睡眠の質と量の向上を目指した睡眠健康教育とセルフモニタリングを取り入れた看護ケアの介入をされました。

臨床現場での課題について語る東本幸代さん

長きにわたる介入研究により、仕方ないとされてきた妊婦さんの睡眠の問題に対して真っ向から取り組み、あらゆる角度からアプローチされました。
臨床現場で働いているときから感じてこられた課題をここまで追求され、素晴らしいですね!!

 

そして、2月6日(土)には、看護学研究科看護学専攻 修士課程の公開発表会が行われました。
今回、12名の修士課程の院生さんが2年間の研究成果を発表されました。

成人慢性看護学分野の髙橋美宝さん

臨床現場での研究疑問から育児不安、防災、働き方改革、無痛分娩、介護負担、Quality of life(生活の質)・・・などなど様々な研究発表がありました。

みなさまの更なる研究のご発展を祈念しております!!!!!

 

 

 

 

 

 

保健師コースの大学院生が健康講座を開催しました!!その2

2021年02月05日

引き続き、

看護学研究保健師コースの院生(修士課程1年生)が実施している健康講座の様子をご紹介します。第3回目は、11月10日(火)と17日(火)の2日間にわたり、フードモデルを使った食事バランスチェックを行いました。場所は前回と同じく、西宮市上甲子園天寿会いきいき体操です。

          本物とも思える美味しそうなフードモデルの数々

参加者の方々は、会場に到着してまず目に入ったフードモデルに、「美味しそう…」と強く関心を示してくださり、ご自身の順番が来ると、ご自宅で記入して持ってきてくださった一日分の食事内容メモを見ながら、とても熱心に食材を選んでおられました。

          昨日の食事内容と同じものはあるでしょうか

野菜や果物等、数多くの食材を選んでおられる方が多いことが印象的でした。こちらに参加されている方々は、体を動かすことはもちろん、普段のお食事にも気を遣われている方が多いのではないかと感じました。

          選んだ食材を機械に乗せて、食事バランスをチェック!

食材を選びながら前回の健康講座で行われた健康教育の時に「『たんぱく質をしっかりとることが大切』と院生から聞いて、日々の食事に取り入れている。」とお話してくださった方もいて、院生は自分たちの言葉が参加者の方々に届いていることを実感していました。この食事バランスチェックを実施するにあたりまして、会場準備から、食材選びのサポート、食材の返却、後片付けまで、様々な場面で多大なるご協力をいただきました、上甲子園天寿会いきいき体操のスタッフの皆さま、また、温かく院生を迎え入れてくださった参加者の皆さまに、深く感謝申し上げます。

保健師コースの大学院生が健康講座を開催しました!!その1

2021年02月01日

10月から12月に看護学研究科看護学専攻保健師コースの1年生4名が授業の一環として、西宮市上甲子園天寿会いきいき体操で健康講座を実施しました。「食べてフレイル予防」をテーマとして、4回シリーズで行い、参加した皆さんに好評をいただきました

2回講座 テーマ「健康長寿の『食べる』ポイント」の様子
密を避けて参加いただいています。

大学院生らは7月から毎週、上甲子園公民館で行われているいきいき体操に継続して訪問しました。訪問を通して、高齢者の皆さんのコロナ禍での生活の変化や健康づくりについて学びました。健康講座ではいきいき体操に参加する高齢者の皆さんに食事の状況についてレポートしていただいたり、アンケート調査を行ったりし、それらの結果を盛り込んだ内容としました。

 4回シリーズの健康講座
感染予防のため、2グループに分けて行いました

講座後、「フレイル予防には運動も大事だけれど、食事も大事だとわかった」「自分の食事を見直すことができた。一層、食事バランスに気をつけるようになった」などの声が聞かれました。

最終回では食習慣や食事バランスのアンケート結果を報告

コロナ禍の中、大学院生に貴重な学びの機会を下さった上甲子園天寿会いきいき体操の皆さんに感謝申し上げます。