2018年11月
レクリエーションの演習(精神看護学)
3年次前期で行う演習の様子をご紹介します。
精神看護学Ⅱでは「レクリエーション」をテーマに演習が行われました。
レクリエーションとは一般的に「元気を回復するための休養や娯楽」であり、治療的意味合いとしても行われています。
レクリエーションのテーマをそれぞれ考え、個人またはグループで画材を使って作品を作りながら時を過ごす体験をしました
粘土、色鉛筆、画用紙など、様々な用具を使って何をするか、何を作るか想像を膨らませます。
書道をしている学生や、
塗り絵をしている学生や、
粘土を使う学生と、さまざまでした。
最後に、テーマと自分が作ったものを発表しました。
和気あいあいとみんなで楽しむレクリエーションや、黙々と無心で楽しめるレクリエーション、どれもいい味出してましたね。
精神看護学の実習でもいろんなレクリエーションを実施していきましょう。
大学院・保健師コース2年生の実習
看護学研究保健師コース(修士号および保健師国家試験受験資格を取得できるコース)の実習の紹介です。
看護学研究保健師コースでは、2年間で4つの実習を経験します。
1つ目の実習は、1年生の時に行う「公衆衛生看護学継続支援実習」です。
乳児のいるご家庭と高齢者さんのいるご家庭に1年間で8回ずつ、計16回の家庭訪問をします。
その経験を踏まえて、2年生では以下の3つの実習に臨みます。
【公衆衛生看護学実習Ⅰ】
今年は5月14日~6月1日までの3週間、西宮市保健所と西宮市北口保健福祉センターでお世話になりました。
この期間に、ALS患者さんの交流会、4か月児健康診査や1歳6か月児健康診査、3歳児健康診査等、様々な事業の様子を見学または実施し、子どもさんのいらっしゃるご家庭への家庭訪問も経験しました。
また、4か月児健康診査に来られた保護者の方々に向けて、「乳幼児の事故予防~今日から始めよう!子どもの安全対策~」というテーマで10分ほどのお話(健康教育)をしました。
健康教育は1年生の「公衆衛生看護学演習Ⅰ」で、学内にて一度実施していましたが、今回はたくさんの保護者の方に向けての実践ということで、実習開始前から時間をかけて準備を進めました。
「乳幼児の発達と起こりやすい事故」について説明しています
健康診査に来られた保護者の方々は、院生の話を熱心に聞いてくださり、院生は緊張の中でも“これだけはお伝えしたい!”という内容をしっかりと言葉に乗せてお話しすることができていました。
【公衆衛生看護学実習Ⅱ】
7月9日~7月20日の2週間、朝来健康福祉事務所と朝来市保健センターでお世話になりました。
院生は、この実習に行く前の公衆衛生看護学演習Ⅱで、この地域は高齢の方が多く、病院に行くにも遠方であることや利用できる交通手段が少ないことから、高齢になっても元気で病院にかからなくてよいように、「若いときからの生活習慣病対策が重要ではないか」と考えていました。
そこで、実習期間中に、成人期の方々を対象とした市民健診や食生活改善推進員の養成講座、住民主体の介護予防体操に参加するとともに、市内の1地区に住む方々への家庭訪問を行い健康に関するお話を伺いました。
実習中の移動手段は主に自転車でした
食生活改善推進員の方々の養成講座に参加し、その活動について学びました
足に重りをつけ、介護予防体操をしています
地区を回って、出会った方々の血圧を測り、健康に関するお話を伺いました
【公衆衛生看護学実習Ⅲ】
10月上旬の5日間、西宮市保健所でお世話になりました。
この実習では、計画策定や多職種連携の会議への参加、管理職の方のお仕事への同行等を通して、保健師さんや管理職の方々のお仕事を「公衆衛生看護管理」の視点で学びます。
院生にとって、これまでの実習は、保健師さんが実施している家庭訪問や事業等がどのように行われているのか、その実際を知ることが中心となっていましたが、今回の実習では「保健・医療・福祉に関する計画の策定」や「関係機関との連携・協働におけるマネジメント」にも目を向け、より幅広い視点で保健師さんのお仕事を学ぶことができました。
実習Ⅰは西宮市、実習Ⅱは朝来市と特性の異なる地域で実習をさせていただけたことにより、それぞれの地域における住民の方々の思いや保健師さんの活動の特徴を学ぶことができました。
さらに実習Ⅲで「管理」という視点を持って保健師さんの活動への理解を深めることができました。
これらの実習により、今後保健師として活動していく上で必要な、知識・技術、マインドを得られたのではないかと思っています。
実習にご協力いただきました保健師の皆さま、地域の住民の皆さま、ありがとうございました。
ドキドキ!?の演習(成人看護学・慢性期)
3年生は10月から臨地実習でがんばっています。
実習に向けて前期(4~7月)に行われた学内演習の様子をご紹介します。
成人看護学(慢性期)では演習「脈拍測定、心電図モニター装着」を行いました。
教員から脈を看ることの大切さや測定方法、心電図の見方などの講義の後、まずは自分の橈骨動脈(手首の親指側で触れる動脈)で脈の回数や強さ、規則性などを確認します。
きちんと三本指をそろえて自分の脈を確認できました。
次に足背動脈(足の甲で触れる動脈)の測定です。
先生から「触れにくい人は脚を伸ばした姿勢で探してみてください」とのアドバイス。
でも、今の学生さんは足が長いので大変そう(^^;)。
「あなたの足背動脈はここで触れてますね。動脈がどこを通っているか、解剖の知識が必要ですよ。」
お互いに測定し合って、全員が自分とペア学生の検脈を体験しました。
一方のグループは心電図の装着演習を行いました。モニター・送電器の操作について説明を聞き、電極を貼る位置を確認してペアで波形を確認します。
「これ入れる場所間違えたらビリビリするかな?」
(ビリビリはしませんが波形が違ってしまうので正しい位置に入れてくださいね)
きちんと波形が表示できました。
橈骨動脈を触れて波形と一致しているか見てみましょう。
座った姿勢で測った脈拍と立って足踏みした状態ではどのくらい脈拍が変わるかな?
「わー、61/分から124/分になりました!」
「ドキドキする!」
この後、モニターを外すときには皮膚を引っ張らないようにやさしく剥がして、かぶれがないかもきちんと確認できていました。
脈を看ることは、対象者さんの状態を把握し、異常の早期発見につばがる大切な看護技術ですね。どの実習でも必ず行いますので確実に習得しておきましょう。
国家試験の願書作成(国家試験まであと100日!)
この日4年生は一同に集まり、
看護師国家試験に向けて願書を書きました。
願書といっても、
一生ものの国家資格となるものなので、
名前は正しい漢字で書かれているかを戸籍謄本をもとに記載したり、
顔写真はスナップ写真を持ってきてないか、大きさは適切かなど、
細かくチェックしないといけません。
谷澤事務長より、一つ一つ確認しながら願書を記載していきました。
願書の書き方を説明する谷澤事務長
願書を書いたらいよいよ本番間近といったところです。
国家試験まであと100日!
全員合格目指してがんばれー!