大学院生さん紹介 博士後期課程:原口梨那さん

2023年04月14日

NICU、手術室、外科病棟で臨床経験後、看護大学で教員をしながら、障害を持つ子どもと家族の支援にも活動を広げている。仕事と子育てをしながら、研究方法や看護における視野を広げるため、博士後期課程に進学。意思決定支援に関する研究に取り組んでいる。

Q1 なぜ大学院に進学しようと思ったのですか?
修士課程は教育学を選択し、障害や共生について学びました。博士課程では、長い臨床経験の中で看護師として臨床で感じた倫理的問題から、臨床倫理や意思決定支援に関するテーマについて研究を通して学びを深めたいと思い進学しました。

Q2 武庫川女子大学大学院を選んだ理由は?
同僚に博士課程を修了した方がいて、進学や受験に関するアドバイスを受けました。上司の理解もあり、「仕事を続けながら」という選択が可能だったためです。

Q3 大学院入試の受験勉強はどのようにしていましたか?
臨床現場を離れていても、臨床倫理のセミナーや学会に参加することで自分が研究したいテーマについて新しい知識が得られるようにしました。英語については、大学院入学のための英語講座を受け、休日は息子と娘の勉強時間に合わせて学習しました。

Q4 博士後期課程で取り組んでいる研究テーマを教えてください。
重篤な疾患を持つNICU入院児の親への意思決定支援に関する研究に取り組んでいます。自身が臨床で悩んだ経験や、時代と共に変化していく医療現場の状況を踏まえ、文献検討、新生児集中ケア認定看護師へのインタビュー調査から得られた貴重なデータを感謝しながら分析し、その結果をもとに第2研究を進めています。子どもや家族の生き方、社会としてどう考慮すべきかを考えながら、自ら意思決定できない子どもに代わって、親と医療者が倫理的観点で方針を決定していくための支援について検討しています。

Q5 どのように仕事と学習・研究を両立させていますか?
時間をかけてじっくり取り組む分析に関しては、平日は眠気との戦いになるため、週末に必ず時間を決めて取り組んでいます。パソコンでの作業が多いこともあり、体力維持を目的に、日曜日は大好きなバレエで心身ともに身体を動かしリフレッシュできるようにしています。

Q6 大学院進学を考えている方へメッセージをお願いします。
武庫川女子大学は図書館や大学院生室などの設備も整っており、先生方にも相談しやすい環境で心強いです。研究に取り組むための時間の確保や調整に悩むこともありますが、看護師経験年数や分野が異なっても現場を離れず学んでいる同期も多く、情報交換や励まし合いながら取り組むことができます。

 


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