卒後教育を支援しています~明和病院との協働研修~(1)

2023年12月02日

本学学部のクリニカル・スキルス・ラボプロジェクトチームでは、明和病院の看護部と協働し、新人期にある看護師の卒後教育を支援しています。

今回は、新人看護師を対象としたフィジカルアセスメントの研修を行いました。まずは、アイスブレイクを兼ねて参加者同士で『日頃行っているフィジカルアセスメントの悩み』についてグループで共有しました。参加者同士、同じ悩みを抱えていることを感じ、共感し合える部分がたくさんあった様子でした。

アイスブレイクの様子

いよいよ、本題です。フィジカルアセスメントは多岐にわたりますが、本研修では特に呼吸・循環のフィジカルアセスメントについて学習していきました。事例に基づき、呼吸・循環のフィジカルアセスメントを行うためにはどんな観察が必要なのか、また、どのように観察していくのか、観察の留意点を含めて、グループで検討していきました。グループ内で考えたことが一目でわかるよう、大きな付箋のパッドを活用しました。

天野先生が参加者と一緒に観察点について検討している様子

次に、実際に考えた観察項目や観察の視点に基づいて、シミュレーターを用いて実践しました。「〇〇さん、失礼します。呼吸の状態を確認させていただきますね」とお声掛けをしながら、『どの位置で呼吸音を聴取したらいいかな??』『いつもこの位置で確認しているけど、あってる??』とグループメンバーと確認しながら実践し、1つ1つの手技を確認していきました。

シミュレーターを用いて呼吸音を手技を確認している様子

明和病院との協働研修企画では、新人看護師に限らず、卒後2年目看護師や病棟で指導者としての役割を担う看護師を対象とした研修も企画しています。こうした近隣施設との協働研修を通して卒後教育と看護基礎教育との連携を図り、病院と大学における教育力の向上につながっていくことを願っています。

 


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