大学院生さん紹介 修士課程看護学研究コース:山本 貴子さん
修士課程 看護学研究コース:山本 貴子さん
修士課程看護学研究コース2024年度入学
経歴
一般職の社会人経験を経て、看護師を目指し看護専門学校を卒業。公立の急性期病院へ就職、現在は回復期病院の病棟看護師として勤務。
Q.1 なぜ大学院に進学しようと思ったのですか?
多様な疾患を持つ患者さんに対し、看護実践を行っていましたが、臨床疑問や課題を解決できないまま看護を行っていました。看護技術や実践は経験により可能になることもありますが、看護を追究し、論理的に発展させることは経験だけでは困難と考えるようになりました。研究の方法を学び、臨床疑問を解決するために大学院進学に挑戦しました。
Q.2 武庫川女子大学大学院を選んだ理由は?
本学の教育目標である「経験知からを理論知へ」が自身の目標と合致したこと。オープンキャンパスで学習の場を実際に目にし、学習環境だけでなく、指導教授に恵まれていることが知れたことで進学へのモチベーションが高まりました。そして何より、臨床の場を離れることなく、学習できる環境が決め手となりました。
Q.3 大学院入試の受験勉強はどのようなことをしましたか?
専門分野と英語が受験科目でした。過去問題を確認し、出題形式や傾向をつかむために活用しました。英語については、WHOのウェブサイトを読み辞書を使用しながら和訳する学習をしました。専門分野については、老年看護を中心に教科書、参考書を元に学習しました。
Q.4 修士課程で取り組んでいるテーマを教えて下さい?
現在、神経難病患者が大半を占める病棟で働いています。神経難病患者に関わる看護師が体験する困難をテーマに、看護師を研究対象者にして研究に取り組んでいます。
Q.5どのように仕事と学習・研究を両立させていますか?
上司である看護部長、病棟科長に進学への了承をもらうとともに、多くの激励をもらっています。授業やゼミの日の勤務調整への協力を得て、学習できる環境があります。ゼミでは、仕事を優先できるように日程調整をしていただけ、両立が可能になっています。
Q.6 大学院在学中の思い出を教えてください。
修士1年の前期は、授業・課題が多く、自身の研究については、先行文献を読み、テーマを決めるなど、多重課題に追われていました、同期生と顔を合わせれば、「もう無理」が合言葉でした。その時期を一緒に乗り越え、同期生との絆は強いものになりました。
Q.7 印象に残った授業を教えてください。(どのような内容だったか、なぜ/どのような点が印象に残ったか、看護実践や研究にどう生かせそうかなど)
印象に残った授業は論理的思考論の中で学んだ批判的吟味(クリティーク)です。研究を行うにあたり、文献を読む機会が多くありますが、ただ読むだけでなく、批判的吟味の視点を持ちながら読み解く必要性を学びました。自身の研究論文を作成していく中でも、この批判的吟味の視点が必要になると感じています。
Q.8 大学院進学を考えている方へメッセージをお願いします。
日々感じているモヤモヤ、問題意識、課題など臨床には研究材料となるものが多くあると感じています。大学院では、研究の方法を学びながら、自身の研究に取り組める支援が多くあります。自身の経験を大きくスキルアップし、臨床に活かすためにもぜひ進学をご検討ください。